1. 5月の風に吹かれて
こんにちは、hibinocraftです。
季節は巡り、まばゆい新緑の5月になりました。ここ青森県も、生命の息吹を感じる最高の季節です。
年度が変わり、新しい環境で試行錯誤を繰り返している方も多いのではないでしょうか。
そんな慌ただしい日常の中でも、hibinocraftとしての「ものづくり」は止まりません。
いや、むしろそんな時だからこそ、手作業を通じて自分を取り戻す時間が必要なのかもしれません。
今年は、より「素材」そのものが持つ力に拘ってみよう——そんな決意と共に、新作を制作しました。
2. 山陽レザーの生成りで作る、究極の「無垢」

今回選んだのは、日本を代表するタンナー「山陽」のヌメ革です。
手にした瞬間、噂通りの強固な「腰」に驚きました。
キャンプギアを守るケースにとって、この「硬さ」と「粘り」は、何物にも代えがたい信頼の証です。
この圧倒的な質感の正体は、世界でも数少なくなった「ピット槽」によるタンニン鞣し。
化学薬品で短時間に仕上げるのではなく、植物の渋が詰まったプールに数ヶ月間じっくりと皮を浸し、芯までタンニンを染み込ませる職人魂の結晶です。
この革を前にした時、私の代名詞でもある「手染め」を施すのが、なんだか勿体ないと感じてしまいました。
この白い無垢な表情のまま、使い手のキャンプ履歴を刻んでほしい。
そう思い、今回は「生成り(ナチュラル)」のまま、エージングを真っ向から楽しむアイテムに仕上げました。
3. ベルトストラップ・ギアフック

これまではナイフシースやカトラリーケースなど、「収めるもの」を中心に作ってきました。
しかし、フィールドに出るたびに「これをスマートに持ち運ぶための『吊り下げ役』が足りない」と感じていたのです。
この2.3mm厚の丈夫な山陽レザーを触った瞬間、「これこそが、あの重厚なギアたちを支えるストラップに相応しい」と確信!
ベルトへの装着はもちろん、ザックのモールシステムやDカンにも取り付け可能です。
無骨にアイテムをぶら下げて、静かな森の奥深くへと入っていく——そんなソロキャンパーの相棒になれば、これほど嬉しいことはありません。
4. 「生成り」とアンティークゴールドの共鳴

生成りの革は、使い込むほどに深い飴色へと育ちます。
その未来を想像して、金具はあえて「アンティークゴールド」で統一しました。
最初は少し浮いて見えるかもしれませんが、数ヶ月、数年と時が経つにつれ、革の艶と金具の鈍い輝きが溶け合っていく。その変化を想像して、一人でニヤニヤが止まりません。
使い手の癖、焚き火の煙、雨の跡。そのすべてが模様として刻まれていくのが、生成りの醍醐味です。
5. 「2種類のホック」という選択

今回、ホックは「バネホック」と「ジャンパーホック」の2種類を用意しました。
- バネホック: パチンと軽快な操作感。日常のバッグへの付け替えなど、頻繁に着脱する方向け。
- ジャンパーホック: ガチッとした手応え。不意に外れることを嫌う、ハードなフィールドでの使用を想定した方向け。
6. 日常とフィールドをシームレスに繋ぐ

このストラップ、実は普段使いのトートバッグやリュックのハンドルにも最適です。
キャンプに行けない平日も、カバンにこの山陽レザーがぶら下がっているだけで、心は少しだけ森の中に近づける気がします。日々の通勤中に、少しずつ指の脂で革が育っていく。そんな「日常のエイジング」も、また贅沢な楽しみ方ではないでしょうか。
7. Creema出品のお知らせ
本日ご紹介したギアフック(ダングラー)は、Creemaにて出品中です。
山陽ヌメ革の、あのギュッと詰まった繊維の質感を、ぜひ皆さんの手で確かめてみてください。
出品URL
【生成り】育てる本革ベルトストラップ・ギアフック / キャンプから日常のバッグハンドルまで。
バネホック https://www.creema.jp/item/20762192/detail
ジャンパーホック https://www.creema.jp/item/20762204/detail


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